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湿度とは | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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空気中の水分(湿り気)の度合を表すのが湿度です。 湿度は、絶対湿度又は相対湿度で表します。 絶対湿度は水分の量を表すもので、相対湿度は割合を表すものです。 通常湿度と言えば相対湿度のことを指します。 絶対湿度とは気体の単位のことで、体積中にある水蒸気の質量のことです。 単位は (g/m3)です。 つまり空気1m3に水分が何グラム含まれているか示しています。 相対湿度とは気体の絶対湿度と、それと同じ温度において水蒸気で飽和している 気体の絶対湿度との比、又は存在する水蒸気の圧力と、それと同じ温度の飽和水蒸気圧との比を いい、それを百分率(%)で表します。 ここに飽和水蒸気及び飽和水蒸気圧は、液体状態の水に対するものをいいます。 。 飽和水蒸気量(ほうわすいじょうきりょう)a(T)[g/m3] は1m3の空間に存在できる水蒸気の質量をgで表したものである。 クレセルの湿度計は、相対湿度で表示します。 気象庁で発表される湿度も相対湿度です。 絶対湿度の求め方 下記の表で同温度の飽和水蒸気量に相対湿度/100を掛けると求められます。 <例> 温度20℃ 相対湿度60%であれば、 20℃の飽和水蒸気量 17.3 g/m3ですので 17.3×60÷100=10.38 絶対湿度 10.38g/m3となります。
温度と湿度 基準となる飽和水蒸気圧が気温により変化するため、湿度と温度には密接な関係があります。 計器位置との差が1℃あると、室温20℃前後の場合で、湿度は7%~8%の測定値の違いを生じます。 通常室内の温度分布は、天井と床面では3℃~5℃の差があります。(冷暖房使用時期はもっと大きな差となります。) 温度の差がそれだけあると言うことは、湿度にも差が出来ると言うことです。 一般的に湿度とは「%」で表したものと認識している方が多いはずです。 これは、空気中に含まれる水分の割合を表したもので【相対湿度】と呼ばれています。 しかし、空気は温度が高くなるほど、含むことができる水分の量が増えます。 そのため、この「%」は温度により変化します。言い換えれば、同じ湿度60%でも気温が異なれば、 空気に含まれている水分の量は異なってくるのです。 温度20℃・湿度60%の状態から、温度を12℃まで下げてしまうと、なんと湿度は100%にもなります。同じ湿度60%でも温度が10℃の場合、20℃にしてみると湿度は31%ととても低くなります。 このように、湿度と温度はとても密接な関係にあるのです。 湿度と通風 温度は物体を伝わりますが、湿度は物体を伝わりません。湿度を計測する場合は、直接計測したい空気を当てる方法を取ります。 そのため、通風が悪いと常に感湿部周囲の湿度しか表示せず、誤った湿度を計測してしまうことになります。 上記のように湿度を計測する場合、温度・通風が大きく影響してきます。室内の正確な湿度を計測する為にはこのふたつをよく考慮した位置に設置することが必要です。 また計器に使用しているケースによって比熱、通風量がちがう為、反応速度が異なります。 ![]() |